タミフルはインフルエンザの治療薬として有名ですが、10代の未成年者が服用したことで異常行動がみられたため、現在では10代の子供には制限されています。タミフル服用で本当に異常行動が起きるのかを説明していきます。

タミフルの画像

複数のインフルエンザ耐性タミフルウイルスにアビガン

タミフルは、米国の医薬品会社が特許を持つオセルタミビルリン酸塩を主な医薬成分であり、医薬成分のライセンスを買い取ったスイスの医薬品会社ロシュが世界販売している抗インフルエンザ薬です。国内では、不連続変異による新型ウイルスや新発見のウイルスによる汎発流行の対応策として、人口の45%に相当するタミフルとリレンザが備蓄されています。タミフルは、ウイルスのニューラミニダーゼの作用を弱くする事で宿主細胞の表面にシアル酸レセプターにより繫ぎ止められている増殖したウイルスの遊離を阻害し、ウイルスの感染拡大を防ぎます。結果として、インフルエンザの発症及び症状の悪化を防ぐ医薬効果を得る事が出来ます。しかし、インフルエンザはウイルスのニューラミニダーゼの274番目及び222番目、234番目のアミノ酸が、他のアミノ酸に置き換わる事でインフルエンザウイルスはタミフルに対して耐性を獲得する事が実証されており、実際にタミフルに耐性を有するウイルスが複数発見されています。その為、日本国内では、抗原性不連続変異の新型ウイルスや新種のウイルスによる汎発流行において、タミフルやリレンザなどの効果が認められない時に限り、アビガンは厚生労働大臣の要請を受けて製造販売される新しい医薬品です。アビガンは、タミフルやリレンザなどとは大きく異なる作用機序を持つRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害薬です。アビガンは、増殖したウイルスの遊離拡散するのでは無く、RNAポリメラーゼを阻害する事でウイルスの正常な遺伝子の複製を阻害し、ウイルスの増殖を抑制する効果があります。アビガンは、直接ウイルスに作用するのでタミフルやリレンザの様に発症から48時間の服用制限も無く、発症から48時間を経過していても服用すれば医薬効果が得られます。